CSRコンパス立ち上げ時(2007年)からの会員企業である日産自動車株式会社のCSR部長の
井狩様にCSRコンパスをどのように活用されているか、お話を伺いました。(2012年2月取材)
<CSRコンパス事務局> CSRコンパスについて、気に入っていただいている点やその活用方法を教えていただけますでしょうか?
CSRは、環境、調達、人権など、扱う分野が大変幅広く、何が重要なポイントなのかを理解して、全体像を把握することが大切だと思います。全体を理解するには、時間を要するのですが、CSRコンパスでは、その最初の入り口が体系的に整理されている、というのが大きな特徴ですね。そして、更に詳しく知りたい場合には、深い情報を得られるような構成になっていますので、読者の知識レベルにかかわらず活用することができると思います。私自身、昨年の4月にCSR部長に着任したのですが、それまでCSRに携わったことがなかったので、まずはCSRコンパスを見た上で、イースクエアが開催している「CSR速習セミナー※」に参加することを薦められました。これらは大変役立ちました。着任してから、CSRに関して多少もやもやしていた部分をきれいに払拭してくれました。
CSRに関して情報が必要な時や、問い合わせを受けた時などに、CSRコンパス Webサイトで検索をすると、豊富なコンテンツの中から役立つ情報がすぐに引き出せて、問題の概要を把握できる点が大変便利で、よく利用しています。
CSR部門の重要な役割の一つは、社会のCSR動向に対してアンテナを高く張り、適宜情報を社内に共有していくことだと思います。「トレンド・ウォッチ」として毎月の世界のCSR関連ニュースも掲載されていて、その時々のホットトピックスや気になるテーマについてもグローバルな動きが把握できて助かっています。
イントラネットに「CSRヘッドライン:Blue Citizenship」という、社員にCSR情報を提供するサイトを設けています。そこには、CEOによるCSR関連メッセージや日産のCSR重点8分野の解説、外部評価の結果などを掲載していますが、それらと共に CSR基礎知識として、「CSRコンパス」のコンテンツも掲載させていただいています。「CSRって何?」から始まる「CSR入門」シリーズは、大変わかりやすく解説されていて、とても重宝しています。その他、「CSR用語集」も外来語が多いCSR分野の言葉の理解促進に役立っています。「CSRコンパス」のおかげで、かなり充実した情報を掲載することができています。このサイトに、新しいコンテンツを載せた時には、関連部署やCSRに関心をもってくれている社員にメール配信している社内ニュースレターでも掲載したことをお知らせしています。また、「企業事例」として取り上げられている他社の先進事例などは、CSR部でウォッチすると共に、関連が深い部門に個別にメールでPDFを転送して共有しています。
<CSRコンパス事務局> ニュースレターを配信されているのは、CSRを社内に浸透させるためのCSR部の皆さまの地道な努力ですね。イントラネットでも「CSRコンパス」のコンテンツをお役に立ていただいているようで、大変光栄です。わかりやすく、皆さまのお役に立つようなコンテンツを引き続き提供していきたいと思います。本日は、お忙しい中、誠にありがとうございました。
※CSR経営のための速習セミナー
イースクエアが開催するCSR担当者向けセミナー。
「基礎編」と「応用編」を各1日実施しています。
http://www.e-squareinc.com/news/2012/120412.html