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2011年7月 7日
ISO26000セミナーに参加しました
<s_004>西口 聡子

6月14日に財団法人日本規格協会が主催したISO26000のセミナーに参加してきました。

コンパスでも以前、社会の目でISO26000を取り上げましたが、今回は26000の策定に日本から参画した、財団法人国際労働財団の熊谷謙一氏、株式会社損害保険ジャパン関 正雄氏が参加されるとあって、策定の裏話が聞けるかもとの期待もありました。会場は300名ぐらいでしょうか、ほぼ満席で26000への関心の高さが伺えました。



セミナーはISO26000の内容説明が主でしたが、パネルディスカッションでは、26000を活用したいと考える組織が直面するテーマが議論されていました。中でも、「組織はどの範囲まで責任を負うと考えるべきか?」というテーマでは、「サプライチェーンを通じてSR(社会的責任)の概念が途上国に広がっており、企業はこれまでよりサプライチェーンリスクを感じないといけない」といった話が出ていました。

その際、関氏が「社会課題の解決は1つの組織では出来ない。関わりあう組織・人間が同じ方向を向く必要がある。影響力の範囲の線引きは難しいが、何らかの考えを示すべきだろう。」と仰っていた点が印象に残りました。

また、熊谷・関両氏からは、策定時のエピソードなどを聞くことができ、さまざまなステークホルダーが参画して1つの規格を作り上げていくことの困難さを少し理解することができました。個人的には、熊谷氏が議論の山場を迎えた頃、自宅で遠隔会議に参加されていた時、PCに向かって激しく英語でまくしたてる氏を家族が心配していたというエピソードに心和むものがありました。
 

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